はじめに
Obsidianを使い始めてしばらくすると、「フォルダ構成をどうするか」という問題に直面します。ノートが増えるにつれて、どこに何を置くかのルールがないと探しにくくなり、ノートを取ること自体が億劫になってしまいます。
この記事では、Obsidianでよく使われる3つのフォルダ構成パターンを紹介します。初心者向けのシンプルな構成から、慣れてきた人向けの構成まで段階的に解説するので、自分に合ったスタイルを見つけてみてください。
フォルダ構成を決めたあとに迷いやすいのは、デイリーノートの置き場所、テンプレートの作り方、日々のメモの流し方です。あわせて整えたい方は、以下の記事も参考にしてください。
共通のコツ:ナンバリングをつける
3つのパターンに共通するおすすめのテクニックが、フォルダ名の先頭に番号をつけることです。
00_Inbox/
01_Journal/
02_Notes/
こうすると、フォルダの並び順が常に固定されます。Obsidianはフォルダをアルファベット順に並べるため、番号がないと名前によって順番がバラバラになります。
番号を 00、01、02… のように飛ばさず振ってもいいですし、00、02、05… のように間を空けておけば、後からフォルダを追加したくなったときに間に挟めます。

パターン1:シンプル構成(まずはここから)
Obsidianを始めたばかりの方におすすめの、最小限のフォルダ構成です。
Vault/
├── 00_Inbox/ ← とりあえず何でも入れる場所
├── 01_Notes/ ← 整理したノートを置く場所
├── 02_Daily Notes/ ← 日々の記録(デイリーノート)
└── 03_Templates/ ← テンプレート置き場
| フォルダ | 中身 |
|---|---|
| 00_Inbox | 思いつきメモ、あとで整理するノート。迷ったらここ |
| 01_Notes | Inboxから整理したノート。読書メモ、勉強ノートなど |
| 02_Daily Notes | デイリーノートの自動保存先 |
| 03_Templates | テンプレートファイル |
メリット
- フォルダが4つだけなので「どこに入れるか」で迷わない
- Inboxがあるので、とりあえずメモしてから後で整理できる
- デイリーノートとテンプレートの置き場所が決まっている安心感
デイリーノートやテンプレートについてはこちら
の始め方と続け方.png)

デメリット
- ノートが増えてくると01_Notesの中身がごちゃつきやすい
- カテゴリごとに分けたくなったら構成の見直しが必要
こんな人におすすめ: Obsidianを始めたばかりの方。まずはこの構成で使い始めて、ノートが増えてきたらパターン2や3に発展させましょう。
パターン2:プロジェクト別フォルダ構成
進行中のプロジェクトや目標を中心にフォルダを構成する方法です。PARA法(Projects / Areas / Resources / Archives)の考え方をベースにしたパターンが有名です。
Vault/
├── 01_Projects/ ← 期限のある進行中の仕事・目標
│ ├── Webサイトリニューアル/
│ ├── 新商品企画/
│ └── 資格試験対策/
├── 02_Areas/ ← 継続的に管理する分野
│ ├── 健康/
│ ├── 家計/
│ └── キャリア/
├── 03_Resources/ ← 参考になる情報のストック
│ ├── デザイン/
│ ├── マーケティング/
│ └── プログラミング/
├── 04_Archives/ ← 完了・不要になったものの保管庫
├── 05_Daily Notes/
└── 06_Templates/
| フォルダ | 中身 |
|---|---|
| 01_Projects | 期限やゴールがあるもの。終わったら04_Archivesへ移動 |
| 02_Areas | 終わりがない継続的なテーマ(健康、家計など) |
| 03_Resources | いつか使うかもしれない参考資料・学習ノート |
| 04_Archives | 完了したプロジェクトや古くなった情報の保管先 |
| 05_Daily Notes | デイリーノートの自動保存先 |
| 06_Templates | テンプレートファイル |
メリット
- 今取り組んでいることが一覧でわかる
- プロジェクトが完了したらArchivesに移動するだけで整理できる
- 「これは今アクティブな情報か?参考資料か?」で判断できるのでわかりやすい
デメリット
- PARA法の概念(Projects / Areas / Resourcesの違い)を理解する必要がある
- Projects と Areas の境界が曖昧になることがある
- プロジェクトが多いとフォルダの数が増えやすい
こんな人におすすめ: 仕事やプライベートで複数のプロジェクトを並行して進めている方。「今やるべきこと」と「参考情報」を分けて管理したい方。
パターン3:カテゴリ別フォルダ構成(著者が実際に使っている構成)
ノートの内容に応じてカテゴリ別にフォルダを分ける方法です。パターン1の発展形で、ノートが増えてきた人に向いています。
著者が実際に使っている構成を紹介します。
Vault/
├── 00_Inbox/
├── 01_Journal/
├── 02_library/
├── 03_work/
├── 04_Clippings/
├── 05_Insights/
├── 06_Research/
├── 07_archive/
├── 08_assets/
└── 10_Templates/
| フォルダ | 中身 |
|---|---|
| 00_Inbox | 未整理のメモ、思いつき。迷ったらまずここに入れる |
| 01_Journal | デイリーノート(日々の記録・作業ログ) |
| 02_library | 読書メモ。本ごとに1ノート作成 |
| 03_work | アウトプット・プロジェクト。記事の下書きや進行中の仕事 |
| 04_Clippings | Web記事のクリッピング。気になった記事の要点を保存 |
| 05_Insights | 自分の考え・思考の種。ふと浮かんだアイデアや価値観メモ |
| 06_Research | テーマごとのリサーチメモ。情報を集めて整理する場所 |
| 07_archive | 役目を終えたノートの保管先。削除はせず移動する |
| 08_assets | 画像などの添付ファイル置き場 |
| 10_Templates | テンプレートファイル |
09 を欠番にしているのは、後から新しいフォルダを追加できるようにするためです。実際に使いながら「ここにもう1つほしいな」と思ったときに、番号の隙間に挿入できます。
メリット
- フォルダ名を見ればどこに何があるかがわかりやすい
- ナンバリングで並び順が固定されるので、いつも同じ場所にある安心感がある
- Inboxがあるので、分類に迷っても手が止まらない
- ノートの種類(インプット・アウトプット・ストック)が自然と分かれる
デメリット
- フォルダの数が多いので、最初は「どこに入れるか」を覚えるまで少し時間がかかる
- 複数のカテゴリにまたがる内容のノートの置き場所に困ることがある
こんな人におすすめ: Obsidianに慣れてきて、ノートが増えてきた方。インプット(読書・記事)とアウトプット(仕事・執筆)を分けて管理したい方。
おすすめのフォルダ構成パターン早見表
「3つ読んだけど、結局どれがいいの?」という方向けに、用途別のおすすめを一覧にまとめます。
| あなたの状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| Obsidianを始めたばかり | パターン1(シンプル) | フォルダ4つだけ。迷わず書き始められる |
| 仕事で複数プロジェクトを並行 | パターン2(PARA) | 「今やること」と「参考情報」が自然に分かれる |
| ノートが50個以上に増えてきた | パターン3(カテゴリ別) | インプット・アウトプット・ストックを用途で整理できる |
| 日記やジャーナルが中心 | パターン1 or 3 | Daily Notesフォルダがあればシンプルでも十分。蓄積が増えたら3へ |
| 読書メモ・Webクリップが多い | パターン3(カテゴリ別) | library/Clippingsのように種類ごとに分けると検索性が上がる |
迷ったらパターン1で始めて、ノートが増えたら3に移行するのが最も失敗しにくいルートです。フォルダ構成は後からいくらでも変えられるので、最初の選択を完璧にする必要はありません。
結局どのパターンを選ぶべきか
3つのパターンに優劣はなく、自分の使い方に合ったものを選ぶのが正解です。
- まずはシンプルに始めたい → パターン1
- 仕事のプロジェクトを中心に管理したい → パターン2
- ノートの種類ごとに整理したい → パターン3
迷ったら、まずはパターン1で始めてください。フォルダは後からいくらでも増やせます。ノートが50個くらいたまった段階で、自分の使い方の傾向が見えてきます。そのタイミングでパターン2や3に移行するのが効率的です。
どのパターンを選んでも、共通して大事なのは以下の2つです。
- Inboxを用意すること。 「どこに入れるか迷う」で手が止まるのが一番もったいない
- フォルダは浅めに保つこと。 2階層以上は深くしない。細かい分類はタグやリンクで補完する
まとめ
Obsidianのフォルダ構成について、3つのパターンを解説しました。
- パターン1(シンプル):4フォルダで始める最小構成。初心者におすすめ
- パターン2(プロジェクト別):PARA法ベース。複数の仕事を並行する人向け
- パターン3(カテゴリ別):用途ごとに細かく分類。ノートが増えてきた人向け
- 共通のコツはナンバリングとInboxの活用
- 最初から完璧を求めず、使いながら調整する
フォルダ構成は「正解」ではなく「自分に合うかどうか」で選ぶものです。どのパターンを選んでも、Obsidianのリンク機能があればフォルダの壁を越えてノートを繋げられます。まずは気軽に始めて、自分のスタイルを育てていきましょう。
