Obsidianのデイリーノートは、テンプレートを設定するだけで使い勝手が劇的に変わります。
毎日「何を書こう?」と迷う時間がなくなり、ノートを開いた瞬間から書き始められるようになります。
この記事では、コアプラグインの基本テンプレートから、Templaterを使った高度なカスタマイズまで、コピペですぐ使える実例付きで解説します。
この記事でわかること:
- デイリーノートにテンプレートを適用する基本設定
- コピペで使えるテンプレート5パターン
- Templaterプラグインで日付・リンクを自動挿入する方法
- テンプレートを自分好みにカスタマイズするコツ
デイリーノートの始め方や基本設定がまだの方は、先に「ObsidianのDaily Notes(デイリーノート)の始め方と続け方」をご覧ください。
デイリーノートにテンプレートを設定する方法
まず、コアプラグインだけでできる基本的なテンプレート設定から解説します。
Step 1: テンプレートフォルダを作る
Vault内に Templates フォルダを作成します。名前は自由ですが、Templates や _templates が一般的です。
Step 2: テンプレートファイルを作成する
Templates フォルダの中に、テンプレート用のノートを作成します。例えば daily-template という名前で以下の内容を書きます:
# {{date}}
## 今日やること
- [ ]
## メモ
-
## 振り返り
-
Step 3: テンプレートプラグインを有効化する
Cmd/Ctrl + ,で設定画面を開く- 「コアプラグイン」→「テンプレート」をオンにする
- テンプレートフォルダの場所に
Templatesを指定
Step 4: デイリーノートの設定でテンプレートを指定する
- 「コアプラグイン」→「デイリーノート」の設定を開く
- 「テンプレートファイルの場所」に
Templates/daily-templateを指定
これで、新しいデイリーノートを作成するたびにテンプレートが自動適用されます。
コピペで使えるテンプレート5パターン
用途別に5つのテンプレートを用意しました。そのままコピペして使えます。
パターン1: シンプル日記テンプレート
こんな人向け: とにかくシンプルに始めたい。毎日の記録を負担なく続けたい。
# {{date}}
## 今日のハイライト
-
## やったこと
-
## メモ・気づき
-
ポイント: 項目を3つに絞っています。「全部埋めなきゃ」というプレッシャーがないので継続しやすいです。
パターン2: タスク管理テンプレート
こんな人向け: 仕事のタスクをObsidianで管理したい。1日の進捗を可視化したい。
# {{date}}
## 今日のタスク
### 最優先
- [ ]
### 通常
- [ ]
- [ ]
- [ ]
### できれば
- [ ]
## 作業ログ
### 午前
-
### 午後
-
## 明日に持ち越すこと
- [ ]
ポイント: タスクを「最優先 / 通常 / できれば」の3段階に分けることで、朝の時点で優先度が明確になります。「明日に持ち越すこと」を書く欄があると、翌日のノートを作るときにスムーズです。
パターン3: 振り返り(KPT)テンプレート
こんな人向け: 日々の改善サイクルを回したい。チームの日報にも使える。
# {{date}}
## Keep(続けること)
-
## Problem(改善すること)
-
## Try(明日試すこと)
-
## 今日の学び
-
ポイント: KPT(Keep / Problem / Try)はシンプルながら強力な振り返りフレームワークです。毎日やるのが重い場合は、週末だけこのテンプレートを使うのもアリです。
パターン4: 議事録・ミーティングログテンプレート
こんな人向け: 打ち合わせが多い。会議の内容をデイリーノートに集約したい。
# {{date}}
## ミーティング
### MTG1:
- **参加者:**
- **議題:**
- **決定事項:**
- **TODO:**
- [ ]
### MTG2:
- **参加者:**
- **議題:**
- **決定事項:**
- **TODO:**
- [ ]
## その他メモ
-
ポイント: 会議ごとにH3で区切る構成です。後から「あの会議で何が決まったっけ?」と検索するときに見つけやすくなります。TODOが多い場合は、別途タスクノートにリンクで飛ばすと管理しやすいです。
パターン5: ジャーナリング(内省)テンプレート
こんな人向け: 思考や感情を書き出す習慣をつけたい。メンタルヘルスの記録にも。
# {{date}}
## 今日の気分
<!-- 一言で。例:「集中できた」「疲れ気味」 -->
## 感謝していること
1.
2.
3.
## 今日考えたこと
## 明日の自分へ一言
ポイント: 「感謝していること」を3つ書く習慣は、ポジティブ心理学でも効果が実証されています。全部埋めなくてOK。書けない日は気分の一言だけでも十分です。
Templaterプラグインで自動化する
コアプラグインのテンプレートでも十分使えますが、Templaterプラグインを導入すると、日付の自動挿入やリンクの自動生成など、さらに高度なカスタマイズが可能になります。
Templaterのインストール
Cmd/Ctrl + ,→ 「コミュニティプラグイン」- 「閲覧」から
Templaterを検索してインストール - 有効化する
- Templaterの設定で「テンプレートフォルダの場所」を
Templatesに指定
Templaterの設定:デイリーノートに自動適用する
Templaterの設定画面で以下を設定します:
- 「Trigger Templater on new file creation」 をオンにする
- 「Enable Folder Templates」 をオンにして、デイリーノートの保存フォルダに対してテンプレートを指定
これで、デイリーノートを作成するたびにTemplaterのテンプレートが自動適用されます。
よく使うTemplater構文
| 構文 | 出力例 | 用途 |
|---|---|---|
<% tp.date.now("YYYY-MM-DD") %> | 2026-03-24 | 今日の日付 |
<% tp.date.now("YYYY-MM-DD (ddd)") %> | 2026-03-24 (火) | 曜日付き日付 |
<% tp.date.now("YYYY-MM-DD", -1) %> | 2026-03-23 | 前日の日付 |
<% tp.date.now("YYYY-MM-DD", 1) %> | 2026-03-25 | 翌日の日付 |
<% tp.date.now("HH:mm") %> | 14:30 | 現在時刻 |
<% tp.file.title %> | 2026-03-24 | ファイル名 |
実践例:前日・翌日リンク付きテンプレート
デイリーノート間を行き来できるナビゲーションリンクを自動生成するテンプレートです:
---
date: <% tp.date.now("YYYY-MM-DD") %>
tags: daily
---
◀ [[<% tp.date.now("YYYY-MM-DD", -1) %>]] | **<% tp.date.now("YYYY-MM-DD (ddd)") %>** | [[<% tp.date.now("YYYY-MM-DD", 1) %>]] ▶
## 今日やること
- [ ]
## メモ
-
## 振り返り
-
出力イメージ:
◀ [[2026-03-23]] | **2026-03-24 (火)** | [[2026-03-25]] ▶
ノートの上部に前日・翌日へのリンクが表示され、日をまたいだ振り返りがスムーズになります。
実践例:曜日で内容を変えるテンプレート
Templaterの条件分岐を使えば、曜日によってテンプレートの内容を変えることもできます:
# <% tp.date.now("YYYY-MM-DD (ddd)") %>
<% if (tp.date.now("ddd") === "月") { %>
## 今週の目標
-
## 今日やること
- [ ]
<% } else if (tp.date.now("ddd") === "金") { %>
## 今週の振り返り
### うまくいったこと
-
### 改善したいこと
-
## 来週やりたいこと
- [ ]
<% } else { %>
## 今日やること
- [ ]
## メモ
-
<% } %>
## 作業ログ
-
動作:
- 月曜日 → 「今週の目標」セクションが表示される
- 金曜日 → 「今週の振り返り」セクションが表示される
- それ以外 → 通常のシンプルテンプレート
週の始まりと終わりに自然と振り返りができる仕組みです。
テンプレートをカスタマイズする3つのコツ
1. 最初は少なく、後から足す
テンプレートの項目が多すぎると、毎日書くのが億劫になります。まずは3項目以内で始めて、1〜2週間使ってみてから必要な項目を足していくのがおすすめです。
2. 「書かなくていい項目」を作る
テンプレートに項目があると「全部埋めなきゃ」と思いがちですが、空欄のままでOKなルールを自分の中で決めておきましょう。テンプレートはガイドであって、義務ではありません。
3. 定期的に見直す
1ヶ月ほど使ったら、テンプレートを見直してみてください。確認するポイント:
- 毎回空欄の項目はないか? → 削除するか表現を変える
- テンプレートにない内容を毎回書いていないか? → 項目として追加する
- 書く順番に違和感はないか? → 思考の流れに合わせて並び替える
よくあるトラブルと解決法
テンプレートが適用されない
原因1: テンプレートファイルのパスが間違っている
→ デイリーノートの設定で指定したパスと、実際のファイルの場所が一致しているか確認してください。フォルダ名の先頭に / は不要です。
原因2: Templaterの「Trigger on new file creation」がオフになっている
→ Templaterの設定画面で「Trigger Templater on new file creation」をオンにしてください。
{{date}} がそのまま表示される
コアプラグインの「テンプレート」が無効になっている可能性があります。設定 → コアプラグイン → 「テンプレート」をオンにしてください。
Templaterを使う場合は {{date}} ではなく <% tp.date.now("YYYY-MM-DD") %> を使います。
テンプレートが二重に適用される
コアプラグインのテンプレート機能とTemplaterが両方有効になっていると、二重適用されることがあります。Templaterを使う場合は、デイリーノートの設定からテンプレート指定を外し、Templaterの「Folder Templates」で設定する方法に統一してください。
まとめ
デイリーノートのテンプレートは、「毎日書く」を仕組み化する最も効果的な方法です。
| レベル | やること | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 初級 | コアプラグインでシンプルテンプレートを適用 | まずはここから |
| 中級 | 用途に合わせてテンプレートをカスタマイズ | 1〜2週間後に |
| 上級 | Templaterで日付・リンク・条件分岐を自動化 | 慣れてきたら |
最初から完璧なテンプレートを作る必要はありません。シンプルなものから始めて、使いながら育てていくのが長続きのコツです。
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