Obsidianは、ノートを書いて、つなげて、積み上げるためのアプリです。
「なんか難しそう」と思って調べるほど、プラグインだのCSSだのテンプレートだのが出てきて、余計に混乱する。僕もそうでした。
でも、最初にやることはシンプルです。ボールトを作って、ノートを書いて、リンクでつなげる。 これだけ。
この記事は、Obsidianをゼロから始める人のためのロードマップです。「何から手をつければいいか」がわかるように、ステップ順に解説します。全部を一度に覚える必要はありません。1つずつ進めていけばOKです。
Obsidianとは何か
Obsidianは、Markdown(マークダウン)というシンプルな記法でノートを書き、ノート同士をリンクでつなげられるアプリです。
基本的には「高機能なメモ帳」と思って問題ありません。
3つの特徴
1. ノートがつながる
Obsidianの最大の特徴は、ノート同士をリンクで接続できること。[[ノート名]] と書くだけで、関連するノートが線でつながります。書いたメモがバラバラに散らからず、あとから「あのとき何を考えていたか」をたどれるようになります。
2. データは自分の手元にある
NotionやEvernoteと違い、ノートはすべて自分のPC(またはスマホ)に保存されます。クラウドサービスに依存しないので、サービスが終了してもデータは消えません。ファイルは普通のテキストファイル(.md)なので、フォルダごとコピーすればバックアップも簡単です。
3. 自分好みにカスタマイズできる
プラグインやテーマで、自分の使い方に合わせてどんどんカスタマイズできます。ただし、これは慣れてからで十分。最初から手を出すと確実に迷子になります。
NotionやEvernoteとの違い
| Obsidian | Notion | |
|---|---|---|
| データ保存 | ローカル(自分のPC) | クラウド |
| 料金 | 基本無料 | 無料〜有料 |
| ノートのつながり | リンク+グラフビュー | リンクあり |
| カスタマイズ性 | 非常に高い | 高い |
| 初期設定の手間 | やや多い | 少ない |
| データの自由度 | 完全に自分のもの | サービスに依存 |
「とにかく手軽に始めたい」ならNotion、「ノートを長く使い続けたい」「自分で管理したい」ならObsidianが向いています。
もっと詳しく比較したい方は

Step 1:インストールする
まずはObsidianをダウンロードしてインストールします。無料です。
Obsidian公式サイトからPC版(Mac / Windows)をダウンロードして、インストーラーの指示に従うだけ。数分で終わります。

スマホ(iPhone / Android)にも対応していますが、最初のセットアップはPCで行うのがおすすめです。スマホ版は「PCで作った環境をモバイルでも使う」という位置づけ。
インストール手順の詳細

Step 2:ボールトを作る
インストールしたら、次は「ボールト(Vault)」の作成です。
ボールトとは、ノートを保存するためのフォルダのこと。Obsidianはこのフォルダの中にあるファイルだけを管理します。難しく考えず、「ノートの入れ物を作る」くらいの感覚で大丈夫です。
やることまとめ
- Obsidianを起動して「新しいボールトを作成」を選ぶ
- 名前をつける(英数字がおすすめ。
NotesやVaultでOK) - 保存先を選ぶ(スマホ同期したいならiCloud DriveやDropbox内に)
- 「作成」をクリック
僕はMacとiPhoneで使っているので、iCloud Driveの中に保存しています。最初からクラウドフォルダに置いておくと、スマホでもノートが見られるので便利です。
ボールトは複数作れますが、最初は1つで十分。僕も今でもメインは1つだけで運用しています。
詳しい手順と最初にやるべき設定はこちら

Step 3:ノートを書く(Markdownの基本)
ボールトを作ったら、さっそくノートを1つ書いてみましょう。
Cmd + N(Mac)/ Ctrl + N(Windows)で新規ノートが作れます。
ObsidianではノートをMarkdown(マークダウン) という書き方で書きます。といっても、日常的に使うのはほんの数種類だけ。
まずはこの4つだけ
## 見出し ← # のあとにスペースで見出し
**太字** ← ** で囲むと太字
- 箇条書き ← - のあとにスペースでリスト
[[ノート名]] ← [[ ]] で囲むと内部リンク
この4つだけで、日々のノートの9割は書けます。僕も普段のメモはほぼこれだけです。
Obsidianの「ライブプレビュー」モードを使えば、記号を打った瞬間に装飾が反映されるので、結果を確認しながら書けます。
Markdownの全記法と使い方はこちら

Step 4:ノートをつなげる(リンクとバックリンク)
Obsidianの一番の強みは、ノート同士をつなげられること。
[[ と打つだけで候補が表示されるので、ノート名を選ぶだけでリンクが作れます。
今日は [[プロジェクトA]] のミーティング。
[[田中さん]] から聞いた話が面白かった。
リンクを作ると、リンク先のノートには自動で「バックリンク」が表示されます。つまり、「このノートはどこから参照されているか」がわかる。
これが積み重なると、ノート同士の関係が網目のように広がっていきます。グラフビューで可視化すると、自分の思考のつながりが見えて面白いです。
最初から完璧にリンクを張ろうとしなくてOKです。「関連しそうだな」と思ったらとりあえず [[]] でつなげる。これを繰り返すだけで、自然とつながりが育っていきます。
リンクの詳しい使い方はこちら

Step 5:毎日使う仕組みを作る
ここまでのステップで「書く」「つなげる」はできるようになりました。次は、Obsidianを毎日開く仕組みを作ります。
デイリーノート
一番のおすすめはデイリーノートです。毎日1枚、日付のついたノートを自動生成する機能。
僕はデイリーノートに毎日こんなことを書いています:
- 今日やること(チェックボックスでタスク管理)
- 仕事のメモや気づき
- 読んだ記事の感想
日記のように気負わず、「今日の作業ログ」くらいの感覚で始めるのがコツです。続けるうちに、過去の自分が何を考えていたかを振り返れる資産になっていきます。
デイリーノートのについてはこちら
の始め方と続け方-300x168.png)

フォルダで整理する
ノートが増えてきたら、フォルダで整理しましょう。
最初から完璧なフォルダ構成を考える必要はありません。まずはシンプルに始めて、ノートが20〜30個を超えたあたりで整理すれば十分です。
僕のフォルダ構成はこんな感じです:
Inbox/ ← 新規ノートはまずここに
Journal/ ← デイリーノート
Work/ ← 仕事関連
Library/ ← 読書メモ
フォルダ構成の考え方

Step 6:自分好みにカスタマイズする
基本操作に慣れてきたら、少しずつカスタマイズしていきましょう。ここから先は「必要になったら」で大丈夫です。
ショートカットキー
よく使う操作にはショートカットキーがあります。覚えると作業スピードが格段に上がります。
| 操作 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| 新規ノート | Cmd + N | Ctrl + N |
| 検索 | Cmd + Shift + F | Ctrl + Shift + F |
| コマンドパレット | Cmd + P | Ctrl + P |
| 太字 | Cmd + B | Ctrl + B |
まずは「新規ノート」と「検索」と「コマンドパレット」の3つだけ覚えれば十分です。
全ショートカット一覧

プラグイン
Obsidianの拡張機能です。基本操作に慣れてから入れるのがおすすめ。最初からプラグインに手を出すと、設定ばかりに時間を取られてノートが書けなくなります。
最初に入れるプラグイン

検索機能
ノートが増えてくると、検索が重要になります。Obsidianの検索は非常に強力で、タグ・ファイル名・本文の中身をまとめて横断検索できます。
検索機能の詳細

初心者が最初にやりがちな失敗
僕自身の経験も含めて、最初にやりがちな失敗をまとめます。
設定に凝りすぎる
「完璧なフォルダ構成を作ってから書き始めよう」「プラグインを全部調べてから使おう」——これは罠です。設定に時間をかけるほど、肝心のノートを書く時間がなくなります。
まず書く。整理は後から。 これが鉄則です。
プラグインを入れすぎる
「おすすめプラグイン20選」みたいな記事を見て全部入れると、どれが何をしているかわからなくなります。最初は素のObsidianで十分。物足りなさを感じてから、1つずつ入れましょう。
リンクを張らない
Obsidianを「高機能なメモ帳」としてだけ使うのはもったいない。[[]] でノートをつなげていくことで、バラバラのメモが「知識のネットワーク」に変わります。リンクを張る習慣をつけることが、Obsidianを使いこなす最短ルートです。
Obsidianに向いている人・合わない人
向いている人
- ノートやメモを長く使い続けたい人
- データを自分で管理したい人
- 情報を整理・構造化するのが好きな人
- カスタマイズして自分の道具にしたい人
合わないかもしれない人
- とにかく手軽にメモしたいだけの人(→ Apple純正メモやNotionの方がラク)
- チームで共同編集したい人(→ Notionの方が向いている)
- 初期設定をなるべくしたくない人
合わないと思っても、1週間だけ試してみてほしい。デイリーノートを7日間書いてみると、Obsidianの良さが体感でわかります。
「自分に合うか不安」という方へ

まとめ:6ステップで始めるObsidian
| Step | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | インストールする | 初日 |
| 2 | ボールトを作る | 初日 |
| 3 | Markdownでノートを書く | 初日 |
| 4 | リンクでノートをつなげる | 2〜3日目 |
| 5 | デイリーノートを始める | 1週間目 |
| 6 | ショートカット・プラグインで効率化 | 慣れてから |
全部を一度にやる必要はありません。Step 1〜3だけで初日は十分です。
大事なのは「完璧な環境を作ること」ではなく「ノートを書き始めること」。まずはボールトを作って、1つノートを書いてみてください。
