「うちの会社、まだExcelで顧客管理してるんだけど…」
そんな中小企業の社長に真っ先に勧めるのがkintone。サイボウズが提供するノーコードの業務アプリ作成プラットフォームで、Excelでの管理に限界を感じている会社の最初のDXに最適です。
結論
- kintoneは「Excel管理からの脱却」に最適なノーコードツール
- プログラミング不要で、顧客管理・案件管理・日報などの業務アプリが作れる
- 月780円/ユーザーから。デジタル化・AI導入補助金で最大半額にできる
kintoneとは
サイボウズが提供する、ノーコードで業務アプリを作成できるクラウドプラットフォーム。ドラッグ&ドロップでフォームを作り、データを蓄積・共有・分析できる。
何ができるか
| 用途 | 内容 |
|---|---|
| 顧客管理 | 顧客情報の一元管理、対応履歴の記録 |
| 案件管理 | 案件の進捗管理、売上見込みの可視化 |
| 日報 | 日報の投稿・閲覧・コメント |
| 問い合わせ管理 | 問い合わせの受付・対応状況・完了管理 |
| 在庫管理 | 在庫数の管理、入出庫記録 |
| 経費申請 | 申請→承認のワークフロー |
| 勤怠管理 | 出退勤の記録(簡易) |
使ってみての感想
良い点
Excel管理の不満をピンポイントで解消してくれる。 「Excelだと誰が最新版かわからない」「複数人で同時編集できない」「フィルタが壊れる」──こういった問題がkintoneに移行するだけで消える。
ノーコードとはいえ、設計力は必要。「どんなデータをどう管理したいか」を整理してから作らないと、結局使われないアプリになる。逆に言えば、設計さえ正しければプログラミングなしで業務アプリが完成する。
イマイチな点
「何でもできる」が故に「何から始めればいいかわからない」という声が多い。最初は1つの業務(例:顧客管理)に絞って始めるのがコツ。
UIは正直、2026年基準ではやや古い印象。Notionのような洗練されたデザインではない。ただし機能面では十分。
料金(2026年3月時点)
| プラン | 月額/ユーザー | 主な機能 |
|---|---|---|
| ライトコース | 780円 | アプリ作成、スペース機能 |
| スタンダードコース | 1,500円 | ライト + 外部連携、プラグイン、API |
- 最低5ユーザーから契約
- ライトコース5人なら月3,900円(年46,800円)
- 最新の料金はkintone公式サイトでご確認ください
kintone vs Excel
| 項目 | Excel | kintone |
|---|---|---|
| 複数人の同時編集 | △(ファイル共有で壊れがち) | ◎ |
| データの一元管理 | ×(ファイルが散在) | ◎ |
| アクセス権限 | ×(ファイル単位のみ) | ◎(レコード・フィールド単位) |
| 入力フォーム | △(自由入力でデータが汚れる) | ◎(フォーム設計で統制) |
| 集計・グラフ | ○ | ○ |
| 通知・リマインド | × | ◎ |
| ワークフロー(承認) | × | ○(プロセス管理) |
| コスト | ◎(Office込みなら0円) | △(月780円/人〜) |
Excelのままでいいケース
- 1〜2人で使うデータ
- 一度作って終わりの集計表
- 複雑な計算式が必要(kintoneの計算機能は限定的)
kintoneに移行すべきケース
- 3人以上がアクセスするデータ
- 日常的に更新するデータ(顧客情報、案件進捗等)
- 「誰が」「いつ」「何を」変更したか追跡したい
- 承認ワークフローが必要
kintone vs 専用SaaS
「顧客管理ならSalesforce、プロジェクト管理ならBacklog、会計ならfreee…専用ツールのほうがいいのでは?」
専用SaaSを使うべきケース
- その業務に高度な専門機能が必要(例:freeeの自動仕訳、Backlogのガントチャート)
- 業界標準のツールを使いたい(例:開発チームのJira)
- API連携で他サービスと高度に連携させたい
kintoneが向いているケース
- 専用SaaSが存在しないニッチな業務(独自の業務フロー)
- 複数の業務を1つのプラットフォームで管理したい
- 専用SaaSほどの機能は不要。シンプルな管理で十分
- コストを抑えたい。複数の専用SaaSを契約するより安い場合がある
組み合わせが最強
| ツール | 役割 |
|---|---|
| kintone | 専用SaaSがない業務(顧客管理、日報、独自ワークフロー) |
| freee | 会計・経理(専門機能が必要) |
| Backlog | プロジェクト管理(ガントチャート、Git連携が必要) |
| Obsidian | 個人の思考整理・ナレッジ管理 |
※「freee vs マネーフォワード 比較」で会計ソフトの選び方を解説しています。
※「Backlog vs Asana vs Jira 比較」でPMツールの選び方を解説しています。
kintone導入のステップ
Step 1: 1つの業務に絞る
最初から全業務をkintone化しようとしない。最も困っている1つの業務(例:顧客管理)から始める。
Step 2: 現状のExcelを分析する
今のExcelの列がそのままkintoneのフィールドになる。必要な項目を整理する。
Step 3: アプリを作る
ドラッグ&ドロップで30分〜1時間で基本的なアプリが完成する。
Step 4: データを移行する
ExcelのデータはCSVインポートでkintoneに移行可能。
Step 5: チームで使い始める
最初は少人数(2〜3人)で試して、運用ルールを固めてから全社展開。
Obsidianとの組み合わせ
| ツール | 役割 |
|---|---|
| Obsidian | 個人の思考整理、議事録、ナレッジ蓄積 |
| kintone | チームでのデータ共有、業務フロー管理 |
「Obsidianで考えて、kintoneでチームに共有する」。Obsidianは個人の頭の中を整理するツール、kintoneはチームの業務データを管理するツール。役割が違うので競合しない。
デジタル化・AI導入補助金でkintoneを導入
kintoneはデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象ツールとして登録実績が豊富。
- スタンダードコース × 10人 × 2年 = 36万円
- 通常枠(補助率1/2)なら、18万円の補助
※「デジタル化・AI導入補助金で導入できるSaaS一覧」で対象ツールを確認できます。
まとめ
| こういう会社に | kintoneがおすすめ |
|---|---|
| Excelでの管理に限界を感じている | ◎ |
| 専用SaaSほどの機能は不要 | ◎ |
| 独自の業務フローがある | ◎ |
| ノーコードで自分たちで作りたい | ◎ |
| DXの第一歩を踏み出したい | ◎ |
中小企業のDXは、いきなり大きなシステムを入れるのではなく、kintoneで小さく始めるのが正解。まずは30日間の無料トライアルで試してみてください。
※「実際に業務で使ってるSaaS全公開」で全カテゴリのツールを紹介しています。
