ノートが増えてくると、「このノートはいつ書いたのか」「どんなステータスなのか」といった情報を整理したくなります。Obsidianのプロパティ機能を使えば、ノートにメタデータを付与して体系的に管理できます。この記事では、YAML frontmatterの基本的な書き方から、よく使うプロパティの具体例、Dataviewとの連携まで解説します。
プロパティ(YAML frontmatter)とは
プロパティとは、ノートの冒頭に記述するメタデータのことです。YAML形式で書かれ、---(ハイフン3つ)で囲まれたブロックに記述します。
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title: Obsidianのプロパティ入門
tags:
- obsidian
- tutorial
date: 2026-03-02
status: draft
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この部分は本文には表示されませんが、Obsidianが内部的に読み取ってさまざまな機能に活用します。タグの管理、検索、フィルタリングなどに使えるため、ノートが増えるほど威力を発揮します。
Obsidian 1.4以降では、YAMLを直接編集しなくてもプロパティビュー(ビジュアルエディタ)からGUIで編集できるようになりました。
YAML frontmatterの基本的な書き方
YAML frontmatterにはいくつかの記法ルールがあります。
基本の書式
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key: value
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- ノートの1行目から始める必要があります(前に空行を入れない)
- キーと値は
:(コロン+半角スペース)で区切ります - 文字列はそのまま書けますが、特殊文字を含む場合は引用符で囲みます
リスト(配列)の書き方
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tags:
- obsidian
- note-taking
- productivity
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またはインライン形式でも書けます。
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tags: [obsidian, note-taking, productivity]
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数値・真偽値・日付
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version: 2
published: true
date: 2026-03-02
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数値はそのまま、真偽値は true / false、日付は YYYY-MM-DD 形式で記述します。
よく使うプロパティ一覧
実際にObsidianでよく使われるプロパティを紹介します。
tags(タグ)
ノートの分類に使います。YAML内で指定したタグは、本文中の #タグ と同じようにObsidianのタグペインや検索で扱われます。
tags:
- project/web-design
- status/active
ネスト構造(/ 区切り)を使えば、階層的なタグ管理も可能です。
aliases(エイリアス)
ノートの別名を設定します。リンク時に別の名前で参照したい場合に便利です。
aliases:
- CSSスニペット
- CSS Snippets
[[ノート名]] でリンクするとき、エイリアスも候補として表示されます。
cssclasses(CSSクラス)
ノートごとに個別のCSSクラスを適用できます。特定のノートだけデザインを変えたい場合に使います。
cssclasses:
- wide-page
- no-sidebar
CSSスニペット側で .wide-page クラスに対するスタイルを定義しておけば、そのノートにだけ適用されます。
date(日付)
ノートの作成日や更新日を記録します。
date: 2026-03-02
updated: 2026-03-02
Dataviewプラグインと組み合わせると、日付でノートをソートしたりフィルタリングしたりできます。
status(ステータス)
ノートの進捗状況を管理します。
status: draft
よく使われる値としては draft(下書き)、in-progress(作業中)、review(レビュー待ち)、done(完了)などがあります。
Dataviewプラグインとの連携
プロパティの真価が発揮されるのが、Dataviewプラグインとの組み合わせです。Dataviewを使えば、プロパティの値をもとにノートを動的にリスト化・テーブル化できます。
ステータスが「draft」のノートを一覧表示
TABLE date, status
FROM “Projects”
WHERE status = “draft”
SORT date DESC
特定のタグを持つノートをリスト表示
LIST
FROM #project/web-design
SORT file.name ASC
今週作成されたノートを表示
TABLE date, tags
WHERE date >= date(today) – dur(7 days)
SORT date DESC
このように、プロパティをしっかり設定しておけば、Vault全体を横断した高度な検索・集計が可能になります。
プロパティビューの活用
Obsidianには、プロパティをGUIで編集できるプロパティビューが搭載されています。
- エディタ上部に表示されるプロパティセクションから、値を直接クリックして編集できます
- 新しいプロパティの追加も、「プロパティを追加」ボタンから簡単に行えます
- プロパティの型(テキスト、リスト、日付、チェックボックスなど)を指定でき、入力ミスを防げます
YAML記法に慣れていない方でも、プロパティビューを使えば直感的にメタデータを管理できます。設定 → エディタ → プロパティの表示 から、「表示」または「ソース」を選択して表示方法を切り替えられます。
また、設定 → コアプラグイン → プロパティビュー を有効にすると、右サイドバーに全プロパティの一覧を表示できます。Vault内で使われているプロパティ名を一覧で確認でき、プロパティの型を統一するのに役立ちます。
まとめ
プロパティ(YAML frontmatter)を使えば、ノートにメタデータを付与して体系的に管理できます。tags、aliases、date、statusなどの基本的なプロパティを設定するだけでも、検索性や一覧性が大幅に向上します。さらにDataviewプラグインと組み合わせれば、ノートをデータベースのように扱うことも可能です。まずはよく使うプロパティをテンプレートに組み込むところから始めてみてください。
