ビジネスチャットの二大巨頭、SlackとMicrosoft Teams。「結局どっち?」と聞かれることが多いので、両方使っている立場から正直に比較します。
結論
- 外部ツール連携を重視するならSlack。開発チーム・スタートアップに強い
- Microsoft 365を使っているならTeams一択。追加コストゼロで使える
- コスト最小化ならTeams。Microsoft 365に含まれている
Slackの概要と使用感
基本情報
チャンネルベースのビジネスチャットツール。Salesforce傘下。開発チームやスタートアップでの採用率が高い。
使ってみての感想
チャンネル設計の自由度が高く、情報の整理がしやすい。案件別、チーム別、トピック別にチャンネルを作り、必要な情報だけを追える。
外部ツールとの連携が圧倒的に多く、GitHub、Backlog、Google Calendar等の通知をSlackに集約できる。「Slackを見ていれば仕事の全体像が見える」状態を作れる。
料金(2026年3月時点)
| プラン | 月額/ユーザー | 主な機能 |
|---|---|---|
| Free | 0円 | 90日間のメッセージ履歴 |
| Pro | $8.75 | 無制限の履歴、外部連携 |
| Business+ | $12.50 | SAML SSO、コンプライアンス |
※最新の料金は公式サイトでご確認ください。
Slackの強み
- 外部ツール連携が圧倒的。2,600以上のアプリと連携
- チャンネル設計の自由度。スレッド機能で話題が整理される
- ハドルミーティング。チャンネル内でサッと音声通話できる
- Slack Connect。社外の人ともSlack上でやり取りできる
- ワークフロービルダー。定型業務の自動化
Slackの弱み
- 無料プランの90日制限。過去のメッセージが見られなくなる
- ビデオ会議機能が弱い。本格的な会議にはZoom等が必要
- 通知の嵐になりがち。運用ルールがないとカオスになる
- Microsoft製品との連携はTeamsに劣る
Microsoft Teamsの概要と使用感
基本情報
Microsoft 365に含まれるコミュニケーションツール。チャット、ビデオ会議、ファイル共有が統合されている。
使ってみての感想
Microsoft 365ユーザーなら追加コストゼロというのが最大の強み。Word、Excel、PowerPointとの連携がシームレスで、「Officeで仕事をする会社」には自然にフィットする。
ビデオ会議の品質はZoomに匹敵。録画、文字起こし、ブレイクアウトルームなど機能も充実。ビジネスチャット+ビデオ会議を一つのツールで済ませたい会社にはベスト。
料金(2026年3月時点)
| プラン | 月額/ユーザー | 主な機能 |
|---|---|---|
| Teams Essentials | $4.00 | チャット、ビデオ会議(300人まで) |
| Microsoft 365 Business Basic | $6.00 | Teams + Web版Office + OneDrive |
| Microsoft 365 Business Standard | $12.50 | Teams + デスクトップ版Office |
※Microsoft 365を契約していればTeamsは追加費用なし。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
Teamsの強み
- Microsoft 365に含まれている。追加コストゼロ
- ビデオ会議が強い。録画、文字起こし、画面共有の品質が高い
- Office連携。Word、Excel、PowerPointをTeams内で共同編集
- OneDriveとの統合。ファイル共有がシームレス
- 大企業での標準ツール。取引先がTeamsを使っていることが多い
Teamsの弱み
- UIがわかりにくい。機能が多すぎて迷う
- 外部ツール連携がSlackに比べると少ない
- チャンネル(チーム)の設計がSlackほど柔軟ではない
- 動作が重い。特にデスクトップアプリ
- Microsoft製品以外との連携が弱い
比較表
| 項目 | Slack | Teams |
|---|---|---|
| チャット機能 | ◎ | ○ |
| ビデオ会議 | △(ハドルは簡易) | ◎ |
| 外部ツール連携 | ◎(2,600以上) | ○ |
| Office連携 | △ | ◎ |
| ファイル共有 | ○ | ◎(OneDrive統合) |
| 無料プランの実用性 | △(90日制限) | ○ |
| UIのわかりやすさ | ◎ | △ |
| 動作の軽さ | ◎ | △ |
| モバイルアプリ | ◎ | ○ |
| コスパ(M365ユーザー) | △(別途課金) | ◎(追加費用0) |
中小企業の規模別おすすめ
1〜5人のチーム
- Microsoft 365を使っていない → Slack Freeで始める
- Microsoft 365を使っている → Teamsで十分
5〜20人の会社
- 開発チームがある → Slack Pro。GitHub等との連携が必須
- 非IT系の会社 → Teams。Officeとの連携が自然
- 外部パートナーとの連携が多い → Slack(Slack Connect)
20〜50人の会社
- 全社統一ツールが必要 → Teams。管理機能とOffice連携で統制が取りやすい
- 部門ごとに使い分け → 管理部門はTeams、開発チームはSlackという併用もあり
Obsidianとの組み合わせ
SlackやTeamsの会話は流れていく。重要な情報はObsidianに転記して蓄積するのがおすすめ。
- Slack/Teams: リアルタイムのコミュニケーション
- Obsidian: 議事録の整理、意思決定の記録、ナレッジの蓄積
「Slackで議論→Obsidianにまとめる→必要に応じてBacklogにタスク化」というフローが回ると、情報の取りこぼしがなくなる。
デジタル化・AI導入補助金で導入コストを抑える
Slack Pro / Business+やMicrosoft 365は、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象になりうるツールです。通常枠なら最大450万円、補助率は最大2/3。特にチーム全体で導入する場合、年間のライセンスコストが数十万円になるため、補助金活用のメリットは大きい。
※「デジタル化・AI導入補助金で導入できるSaaS一覧」で対象ツールを確認できます。
まとめ
| こういう会社に | おすすめ |
|---|---|
| Microsoft 365を使っている | Teams |
| 開発チームがある | Slack |
| 外部ツール連携を重視 | Slack |
| ビデオ会議を多用する | Teams |
| コストを最小化したい | Teams(M365に込み) |
| どっちか迷ったら | Teams(汎用性が高い) |
どちらも無料プランやトライアルがあるので、まずはチームで1週間使ってみてください。
※「実際に業務で使ってるSaaS全公開」で全カテゴリのツールを紹介しています。
※「Backlog vs Asana vs Jira 比較」もあわせてどうぞ。
