「補助金を申請したいけど、自分でやる時間がない…」
補助金の申請を専門家に任せたい。でも費用の相場がわからないから頼みにくい。そんな方に向けて、申請代行の費用感と選び方を解説します。
結論
- 着手金0〜10万円 + 成功報酬(採択額の5〜15%)が一般的な相場
- 完全成功報酬型は注意。質の低い申請書になるリスクがある
- 代行業者は「実績」「対応範囲」「アフターフォロー」で選ぶ
補助金申請代行の費用相場
料金体系の種類
| 体系 | 内容 | 相場 |
|---|---|---|
| 着手金+成功報酬 | 申請時に着手金、採択されたら成功報酬 | 着手金5〜10万円 + 採択額の10〜15% |
| 完全成功報酬 | 不採択なら費用ゼロ | 採択額の15〜20% |
| 固定報酬 | 採否に関わらず一定額 | 15〜30万円 |
| 月額顧問型 | 補助金以外のサポートも含む | 月3〜10万円 |
補助金別の費用目安
| 補助金 | 着手金 | 成功報酬 | トータル目安 |
|---|---|---|---|
| 小規模事業者持続化補助金 | 0〜5万円 | 採択額の10〜15% | 5〜12万円 |
| IT導入補助金 | 0〜5万円 | 採択額の10% | 5〜30万円 |
| ものづくり補助金 | 5〜15万円 | 採択額の10〜15% | 15〜150万円 |
| 事業再構築補助金 | 10〜20万円 | 採択額の10〜15% | 20〜300万円 |
例:IT導入補助金で200万円が採択された場合
– 着手金5万円 + 成功報酬(200万円 × 10%)= 合計25万円
– 実質的に175万円の補助を受けたことになる
代行を頼める専門家の種類
行政書士
得意分野: 許認可申請のプロ。補助金申請書類の作成に慣れている。
- メリット:書類作成のクオリティが高い、行政手続き全般に詳しい
- デメリット:IT系の知識が薄い場合がある、事業計画のブラッシュアップは期待しにくい
- 費用感:着手金3〜10万円 + 成功報酬10〜15%
中小企業診断士
得意分野: 経営コンサルティングのプロ。事業計画の策定に強い。
- メリット:事業計画の質が高い(採択率に直結)、経営全体の相談もできる
- デメリット:書類作成は行政書士ほど手慣れていない場合がある
- 費用感:着手金5〜15万円 + 成功報酬10〜15%
税理士
得意分野: 財務・税務のプロ。補助金の経理処理まで一貫対応。
- メリット:採択後の経理処理(補助金の会計処理)までサポート、顧問契約があれば追加費用が安い
- デメリット:補助金申請が本業ではないため、経験にばらつきがある
- 費用感:顧問先は追加3〜5万円、新規は着手金5〜10万円 + 成功報酬10%
コンサルティング会社
得意分野: 補助金申請を事業として行う専門会社。
- メリット:大量の申請実績がある、ノウハウが蓄積されている、採択率のデータを持っている
- デメリット:費用が最も高い傾向、担当者の質にばらつきがある場合も
- 費用感:着手金5〜20万円 + 成功報酬10〜20%
代行会社を選ぶチェックポイント
1. 採択実績を確認する
「過去に何件、どの補助金で採択されたか」を聞く。具体的な数字を出せない業者は避ける。
目安:
– 小規模事業者持続化補助金:年間10件以上の実績があれば安心
– ものづくり補助金:年間5件以上あれば実績豊富
2. 対応範囲を確認する
| チェック項目 | 良い業者 | 注意な業者 |
|---|---|---|
| 事業計画のヒアリング | 丁寧にヒアリングしてくれる | テンプレートに当てはめるだけ |
| 申請書類の作成 | ドラフト→レビュー→修正のサイクル | 一発で納品、修正は別料金 |
| 提出手続き | 電子申請まで代行 | 書類作成だけで提出は自分で |
| 採択後のフォロー | 実績報告書の作成もサポート | 採択されたら終わり |
3. 料金体系が明確か
見積もり時に以下を確認:
– 着手金の金額と返金条件
– 成功報酬の計算ベース(採択額?補助金額?)
– 追加費用の有無(修正費、出張費等)
– 不採択時の費用
4. コミュニケーションの質
初回相談の対応で判断できる:
– レスポンスが早いか
– 専門用語を噛み砕いて説明してくれるか
– 自社の事業内容を理解しようとしてくれるか
– 「採択率100%」等の過大な謳い文句を使っていないか
5. アフターフォロー
補助金は「採択されて終わり」ではない。実績報告書の提出が必要で、ここでつまずく企業が多い。
- 実績報告書の作成サポートがあるか
- 経費の証拠書類(領収書、見積書等)の整理を手伝ってくれるか
- 補助金の入金まで伴走してくれるか
自分で申請 vs 代行に頼む、判断基準
自分でやるのが向いてる人
- 書類作成に抵抗がない
- 事業計画を言語化するのが得意
- 時間的余裕がある(申請書作成に20〜40時間は見込む)
- 補助金額が小さい(持続化補助金の50万円枠等)
代行に頼むのが向いてる人
- 本業が忙しくて時間が取れない
- 書類作成が苦手
- 補助金額が大きい(ものづくり補助金、事業再構築補助金等)
- 初めての申請で流れがわからない
- 採択率を少しでも上げたい
コスパの考え方
自分の時給を計算してみてください。
例:持続化補助金(50万円枠)を自分で申請する場合
– 申請書作成に40時間かかったとして
– 自分の時給が3,000円なら → 12万円分の時間コスト
– 代行費用が8万円なら → 代行の方が安い
悪質な代行業者の見分け方
残念ながら、補助金申請代行には悪質な業者も存在します。
こういう業者は避ける
- 「採択率100%」を謳う → ありえない。どんな優秀な業者でも不採択はある
- 着手金が異常に高い(30万円以上) → 相場とかけ離れている
- 成功報酬が20%を超える → 過大な請求
- 契約書がない、または曖昧 → 後でトラブルになる
- 「補助金で儲かる」と煽る → 補助金は経費の補填であって利益ではない
- 事業内容をほとんど聞かない → テンプレート申請書を量産している可能性
- 「知り合いの審査員がいる」等の発言 → 詐欺の可能性が高い
トラブル事例
- 着手金を払ったが、申請書がテンプレートの使い回しで不採択
- 成功報酬を払った後、実績報告は「自分でやってください」と言われた
- 契約書に「不採択でも着手金は返金しない」と小さく書いてあった
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用相場 | 着手金0〜10万円 + 成功報酬(採択額の10〜15%) |
| 専門家選び | 行政書士(書類力)、中小企業診断士(事業計画力)、税理士(経理一貫) |
| 選ぶポイント | 実績・対応範囲・料金の明確さ・アフターフォロー |
| 避けるべき | 採択率100%を謳う、成功報酬20%超、契約書なし |
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※「デジタル化・AI導入補助金 2026年度 完全ガイド」もあわせてどうぞ。
※自分で申請を検討中の方は「デジタル化・AI導入補助金で導入できるSaaS一覧」も参考に。
